プログレッシブ・リラクセーションをひと言でいうなら、「体から心へ働きかけるリラックステクニック」といったところでしょうか。私たちの行動は、すべて脳からの指令に基づいています。私がこうしてキーボードを叩いているのも、あなたがマウスを握ってこの文章を読んでいるのも「指を動かしてキーボードを打て」「目で文字を追って情報を読み取れ」という脳からの命令によってなされているのです。
ということは、反対に筋肉の状態が脳に影響を与えることもあります。筋肉がこわばり緊張していれば、脳だって疲れて当然です。ストレスも溜まります。それが不眠の原因になっても不思議ではありません。
しかし、それを逆手にとり筋肉をリラックスさせて脳に「いまはリラックス状態だ」と思わせればストレスを追い出すことができます。つまり、筋肉の緊張を自分でコントロールして意図的に脳をリラックスさせるのです。それがプログレッシブ・リラクセーションです。
では、そのやり方を説明しましょう。
1、仰向けに横になり、手を固く握る。手が緊張していることを確かめてください。
2、今度は手を緩め、リラックスします。緊張していたときとの違いを確かめてください。
3、1と2を10~20秒間隔で繰り返します。
基本はこれだけです。要は自分で緊張状態、リラックス状態の違いを理解するのです。すると、次第に意識的にそれをコントロールできるようになります。慣れてくれば、手だけでなく体のあらゆる部位でできるようになります。たとえば背中に意識を向けて反らし、次に力を抜くようにすれば背中で、足首を伸ばして緊張させ、力を抜きリラックスすれば足首でプログレッシブ・リラクセーションが可能です。
このリラックス方法は、眠れないとき以外にも利用できます。極度に緊張したときにこれを実施すれば、脳は「リラックスしている」と思い込んでくれます。するとストレスがなくなり、気持ちが楽になるのです。私も2度ほどお世話になりました。最初は就職の面接試験で、2度目は結婚披露宴のときでした。おかげで職にもありつけましたし、緊張で青い顔した花嫁にならずにも済みました(笑)。みなさんもここぞという場面で使ってみてくださいね。
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